タイタニック

タイタニック

全公演無事終了いたしました。

改めまして、

僕達の想いを最優先して常に支えて下さったスタッフの皆様。
作品を愛して、熱い応援をして下さったお客様。
同じ目線で、共にこの作品を作りあげて下さった先輩方。
愛おしいほど心を開いてくれた同世代の仲間。
新しい生命を吹き込んでくださったトムさん。

この作品に関わる全ての皆様へ

心から感謝致します。


本当に、素晴らしい作品、
素晴らしいチームワークの中に

僕が存在できたことを

この先も、ずっと「誇り」にさせていただきます。


ありがとうございました！


役者としてとか、どう見せるかとか、
何も難しいことを考えずとも、

ただそこにいるだけで

感情が激しく揺さぶられる作品でした。


自然と涙が出るほど、

毎公演、皆様の凄まじい気迫を
真っ直ぐ感じていました。

毎日、感じる場所が違う。これが
生もの素晴らしさだ、と思います。
毎日、少しずつ変化が起こるのです。



そんな中


どうしても忘れられない、

そして、きっと、僕しか知らない瞬間がありました。


ある日のある公演。



アンドリュースの最後の歌の中、

机に向かって最後のメッセージ送信を試み、

船は傾き
机がひっくり返り


その後


必死で何かにつかまっている状況のバレットと目が合う部分なのですが


いつも、その瞬間

バレットの名を呼び

お互いただ、目を合わせたまま、
何もせず、ただ目で会話をしていたのですが、


その日、

バレットは僕と目が合った瞬間





「大丈夫だ」




という、まるで僕を安心させてくれるような表情になり、

2度、うなづいてくれたのです。

「大丈夫だからな」

言葉には出していないですが、
バレットは僕に、
あの過酷な状況で、
そう言ってくれたのです。




その瞬間、

思わず僕もうなづき

「うん、大丈夫だ、きっと」

という気持ちを伝えました。

その時燃え上がった勇気はとても大きく


ブライドが生き残ることができた理由がわかったように感じました。


あの瞬間は、

一生忘れられないと思います。


そんな、燃え上がる感情を与えてくれたバレットに

感謝しています。



本当に、素敵な作品に参加させていただけたことを

心から、感謝します。